入社1年で、業務マニュアル・フローの作成リーダーとして活躍中

K.T
手続・給与チーム

入社してまだ1年ながら、業務マニュアルやフロー整備のリーダーを務めているK.Tさん。静かな語り口の中に、確かな芯の強さを感じさせる。
まったくの未経験から労務の世界に飛び込んだ彼女が、この職場で見つけた仕事のやりがいと、描いている未来を語ってくれた。

総務の仕事を通じて芽生えた「労務」への興味

K.Tさんの前職は、東京都が設立した地方独立行政法人。中小企業の技術相談や試験依頼を受ける法人で、総務部門として文書管理や個人情報保護、所内の庶務を担当していた。
「研究員の方が多い職場で、皆さん専門分野にはとても詳しいのですが、事務的なことは苦手な方も多かったのです。そういう方をサポートするのが自分の役割でした」とK.Tさんは話す。
勤怠管理をサポートしていた際、K.Tさんはある思いを得た。
「職員に”こうしてください”と伝えることはできても、なぜそうしなければならないのか、きちんと説明できないことがありました。そのときに、”労務の仕組み”をもっときちんと理解したいと思いました」。そこからこの分野に興味を持ち、働きながらではなく、実務を通して学ぶ道を選んだ。「いずれは社労士資格を取得して、専門性を高めていきたいと考えました」

手続き業務からのスタート。1年で”仕組みづくり”の中心に

入社後は、社会保険・労働保険の手続きや給与計算を中心に担当。
「最初は提出書類や手続きの流れなど、覚えることが多くて大変でした。でも、チームの先輩方が丁寧に教えてくださって、少しずつできるようになりました」
1年目ながら、現在は業務マニュアルやフロー作成のリーダーを任されている。
「誰が見てもわかる仕組みづくりを意識しています。業務の効率化にもつながるので、やりがいがありますね」
お客様に合わせた対応力も、この1年で意識が変わった点だという。「同じ手続きでも企業によって事情が違うので、マニュアルどおりにはいかないこともあります。お客様の立場を考えながら、柔軟に対応できるようになりたいと思っています」

チームで支え合いながら、確実に前に進む

K.Tさんが所属するのは、5人ほどのメンバーで構成される手続・給与チーム。「それぞれ担当するお客様がいますが、情報共有を密にして、お互いにフォローし合いながら進めています。わからないことがあってもすぐに相談できる雰囲気があり、安心して働ける職場です」
仕事は午前9時に始まる。「午前中は給与計算や書類の準備、午後は手続きや問い合わせ対応など、対外的なやり取りが多いです。夕方にはチームで進捗を共有し、その日の仕事を整理して、1日を終えます」
忙しい時期は年末調整や年度更新などだが、それ以外の時期は比較的落ち着いており、計画的に仕事を進められるという。「1年たって、業務の流れや繁閑のリズムもつかめてきました」
昼食は時間をずらした交代制で、お弁当を持参することが多い。「外に出て気分転換するのも好きです。職場の周りはお店も多いので、たまに外で食べるとリフレッシュになります」

タイでの経験が育んだ”柔軟な価値観”

K.Tさんの原点には、大学時代に留学したタイ・バンコクでの気づきがある。「留学中に、いろいろな国の人たちと出会いました。それぞれ違う考え方や価値観があって、”正しさ”も人によって違うんだと感じました」。
その経験が、今の”他者を尊重する姿勢”につながっている。
そんな思いを言葉にしたのが、座右の銘の”蓼(たで)食う虫も好き好き”だ。「人それぞれの考え方を尊重するという意味で、この言葉が好きなんです。仕事でもお客様や同僚と向き合うときに、自分の価値観だけで判断しないように意識しています」。
休日は外に出て体を動かすのがリフレッシュ法。「散歩をしたり走ったり、外の空気を吸うだけでも気分が切り替わります。休みの日はできるだけ外に出るようにしています」

失敗を恐れず挑戦を。次の一歩は、専門性の追求へ

入社から1年。少しずつ自信が芽生えてきた。「まだ知識が足りない部分もありますが、少しずつできることが増えていくのがうれしいです」
今後の目標を尋ねると、「まずは、今担当している業務の理解を深めて、より幅広い手続きに対応できるようになりたいです。そのうえで、社労士資格の取得にも挑戦していきたいと思っています」と、穏やかな笑みを浮かべて語ってくれた。
そして、これから入社を考えている人へメッセージを送る。「私も未経験で入社しましたが、周りのサポートがあってここまで来られました。失敗しても支えてくれる環境があるので、安心して挑戦してほしいです。私も、これからは”支える側”になっていけたらと思います」
静かな語り口の中の奥には、”挑戦を楽しむ強さ”があった。その姿勢が、事務所の未来を形づくっていく。